ブルーベリー
ブルーベリーとは
ブルーベリーは、およそ13,000年以上前から存在するとされる最も古い果実のひとつであり、ツツジ科スノキ属に属する多年性植物です。世界中に約450種以上が分布しており、その中でも商業栽培に適した品種は、20世紀に入ってから本格的に育種・改良が進められました。
北アメリカでは先住民の時代から食用や薬用として利用されてきた歴史があり、1900年代初頭にはアメリカ農務省(USDA)や研究機関により、果樹としての栽培品種が本格的に開発されました。
現在では、北アメリカ(アメリカ・カナダ)が世界最大のブルーベリー供給地であり、世界の産出量の約90%を占めています。国内外問わず、青果・冷凍・加工用途など多様な業態で使用されています。
栄養成分・効能
上品な甘酸っぱさで人気のブルーベリー。
その小さな果実には、美容や健康を支える栄養素がたっぷりと詰まっています。
特に注目すべきは、以下の3つのポイントです。
1. 視界をクリアに保つ「アントシアニン」
ブルーベリーに多く含まれる色素成分「アントシアニン」は、ポリフェノールの一種。
目の疲労回復や視機能のサポート、抗酸化作用が期待されております。
2. 美容と健康を支える「ビタミンC」
100gあたり9mgのビタミンCを含み、肌のハリや免疫力の維持、抗酸化作用に貢献します。
他のフルーツと組み合わせて摂ることで、栄養バランスもさらにアップ。
3. 腸内環境を整える「食物繊維」
ブルーベリーは食物繊維もしっかり含んでおり、便通を改善し、腸内環境をサポートします。
おなかにやさしく、美容面でもうれしい効果が期待できます。
見た目にもかわいらしいこのベリーには、毎日取り入れたい“目とカラダの味方”が揃っています。
※参考:「日本食品標準成分表2023年版(八訂)」より(ブルーベリー/生)
▶ 文部科学省 食品成分データベース ブルーベリー
https://fooddb.mext.go.jp/details/details.pl?ITEM_NO=7_07124_7
保存方法
ブルーベリーは「追熟しない果実」であり、収穫時の鮮度と品質がそのまま最終的な食味に直結します。そのため、流通・販売においてはスピーディかつ適切な温度管理が重要となります。
鮮度保持のポイント
①冷蔵保管が基本
入荷後は速やかに5℃前後で保管し、庫内の乾燥や結露に注意してください。ポリ袋や通気性のある容器を使用し、湿度と通気のバランスを保つことで劣化を防げます。
②洗浄は避ける
水分が付着したまま保管すると、果皮の傷みやカビの原因になります。基本的に未洗浄のまま管理し、販売時または提供直前に洗浄してください。
③品質維持の留意点
ブルーベリーは追熟しないため、入荷時の品質が最終品質となります。
追熟を見込んだ保管は出来ないため、速やかに出荷・販売を行うことが重要です。