アメリカいちご

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アメリカいちごとは

アメリカいちご(U.S. Strawberry)は、世界有数の生産量と輸出規模を誇る果実のひとつです。品種改良や生産技術の進化により、高品質かつ安定供給が可能な果物として、グローバルに展開されています。

アメリカでのいちご栽培の歴史は18世紀にさかのぼります。もともとヨーロッパ原産のいちごと、北米原産の野生種を交配したことで、現在の栽培品種の基礎が確立されました。19世紀後半以降、商業栽培が本格化し、特にカリフォルニア州では温暖な気候と灌漑技術により飛躍的に生産が拡大しました。

アメリカでは品種と栽培地域を組み合わせることで、日本市場において、端境期を補う輸入供給源として使用されています。

果実の特長 輸出向け品種は、果実が大きく、しっかりとした果肉で日持ち性に優れています。糖度と酸味のバランスも良く、業務用(カット用・トッピング用途)に主に対応しているいちごです。

栄養成分・効能

見た目のかわいらしさと、甘酸っぱい味わいで人気のいちご。
実はその小さな果実の中には、美容や健康を支える栄養素がぎゅっと詰まっています。特に注目すべきは、以下の3つのポイントです。

1. 美肌と免疫をサポートする「ビタミンC」がたっぷり
いちごは、果物の中でもトップクラスのビタミンC含有量を誇り、100gあたり62mg。
これはレモンにも匹敵するほどの量で、美肌づくりや風邪予防、ストレス対策にもうれしい効果が期待できます。

2. 腸内環境を整える「食物繊維」
いちごには水溶性・不溶性の食物繊維がバランスよく含まれており、
便通の改善や腸内環境のサポートにもひと役買ってくれます。

3. 低カロリーでヘルシー
いちごは100gあたり約31kcalと、とても低カロリー。
罪悪感なく楽しめる“ヘルシースイーツ”として、幅広い世代に人気です。

見た目も香りも華やかないちごは、そのまま食べるのはもちろん、ヨーグルトやスイーツとの相性も抜群。
美味しく食べながら、内側からの美しさと健康を叶えてくれる、心強いフルーツです。

※参考:「日本食品標準成分表2023年版(八訂)」より(いちご/生)
▶ 文部科学省 食品成分データベース いちご
https://fooddb.mext.go.jp/details/details.pl?ITEM_NO=7_07012_7

保存方法

アメリカいちごは「追熟しない果実」であり、収穫時の鮮度と品質がそのまま最終的な食味に直結します。そのため、流通・販売においてはスピーディかつ適切な温度管理が重要となります。

鮮度保持のポイント
① 冷蔵保管が基本
入荷後は速やかに5℃前後で保管し、庫内の乾燥や結露に注意してください。ポリ袋や通気性のある容器を使用し、湿度と通気のバランスを保つことで劣化を防げます。

② 洗浄は避ける
水分が付着したまま保管すると、果皮の傷みやカビの原因になります。基本的に未洗浄のまま管理し、販売時または提供直前に洗浄してください。

③ 品質維持の留意点
いちごは追熟しないため、入荷時の品質が最終品質となります。
追熟を見込んだ保管は出来ないため、速やかに出荷・販売を行うことが重要です。

供給時期(表)

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